皆さんこんにちは!Kendallラボ担当のケン太です。
クルマやバイクでのお出かけが、一段と楽しくなる季節がやってきました!
ドライブやツーリングをもっと楽しく、気持ち良く!
そのためには、愛車のエンジンをベストな状態に保つことが大切ですね。
「燃費向上」「パワーアップ」「音が静かになる」「過走行車のエンジンがよみがえる」などといわれると、ついつい試してみたくなる。そんなカー用品とは…そう、エンジンオイル添加剤(以降は「後入れ添加剤」と表記)です。
今回のKendallラボは、エンジンオイルメーカーの立場・視点から、「後入れ添加剤は入れるべき?入れるとどうなる?」の疑問にお答えします。
エンジンオイルには、もともと添加剤が入っている!?
まずは、「市販のエンジンオイルが何でできているのか?」を確認しておきましょう。ケンドルエンジンオイルを含む一般的なエンジンオイルの場合、
成分の90%前後を占め、文字通り“基礎”となる「ベースオイル」
摩擦調整剤や酸化防止剤、清浄分散剤などの「添加剤」
オイルの粘度を調整する「ポリマー」
上記3つの要素からできており、それぞれのバランスが最適化された状態で製造・販売されています。
結論:後入れ添加剤は「入れる必要なし」
すでにお気付きの方もいらっしゃると思いますが、ここで結論です。
エンジンオイルにはもともと添加剤が入っているので、わざわざ後入れ添加剤を入れる必要はありません。
むしろ、後入れ添加剤を入れることで、エンジンオイルの「最適化された成分バランス」が崩れてしまい、エンジンオイル本来の性能を発揮できなくなる可能性があります。
「後入れ添加剤を入れる必要はない」もう一つの理由は、後入れ添加剤に使われているベースオイルまたはエンジンオイルの問題です。
後入れ添加剤は、その全量が添加剤というイメージがあるかもしれませんが、実際はそうではありません。
後入れ添加剤は、ほんのわずかな量の添加剤を、ベースオイルまたはエンジンオイルで希釈して作られています。
後入れ添加剤に使われているベースオイルまたはエンジンオイルの品質が低いと、エンジンに良いどころか、ガソリンの爆発・燃焼時に「スラッジ(燃えかす、ゴミ)」を発生させたり、もともとのエンジンオイルの劣化を早めてしまったりする恐れがあります。
すべての後入れ添加剤を分析・実験することはできない
ごく稀にですが、ケンドルエンジンオイルをご愛用いただいているお客様から「○○社製の○○という後入れ添加剤を入れると、何か問題はありますか?」といったお問い合わせをいただくことがあります。
そのとき、私たちは正直に「わかりません」とお答えしています。
なぜなら、市場に星の数ほど出回る後入れ添加剤の一つひとつについて、実験室での分析や走行実験からのデータ収集、有効性の検証などを行うのは事実上不可能だからです。
交換目安である16,000kmまたは1年(シビアコンディションでは10,000kmまたは1年)にわたって、大切な愛車のエンジンを守り続けるケンドルエンジンオイル。高品質なベースオイル、添加剤、ポリマーのベストバランスによる「長持ちエンジンオイル」の性能をフルに発揮させるためには、後から何も加えず「そのまま」の状態でお使いください。