皆さんこんにちは!「ケンドルラボ」担当・ケン太です。 今年の春、我が家に新しい家族がやってきました。 妻の普段づかい用に、中古のN-BOXを購入したのです。 ずいぶんと安かったのですが、その理由は「登録から11年が経過+走行距離が約10万キロ」だったから。
いわゆる「10年落ち・10万キロ」のN-BOXはとんでもない酷暑の中、どのくらいの燃費で走るのか? 気になったので、お盆休みにいくつかのパターンで計測してみました。
初期型・ターボのN-BOXで燃費を計測。まずは車両や条件などについて
はじめに、今回の実験(?)に使用した我が家のN-BOXについてご紹介しましょう。
2013年式の「G特別仕様車ターボSSパッケージ(FF)」です。
本革巻ステアリング、クルーズコントロール、パドルシフト、フルオートエアコンなどなどに加え、リア両側に電動スライドドアを装備しており、車両重量は1トン近い970kgになります。
エンジンはDOHC水冷直列3気筒の「S07A」。カタログ燃費は「JC08モード」で20.8km/Lとなっています。
燃料タンクの容量は35リットル。省燃費運転をサポートしてくれる「ECONモード」が搭載されています。ECONモードをONにすると「アクセルペダルの動きに対するエンジンの反応とエアコンの制御を切り換えることで、エネルギー消費を抑えて燃費を向上させます(ホンダホームページより)」とのこと。
燃費に大きく影響するタイヤですが、2023年製のヨコハマ「ブルーアースRV03-CK」が装着されています。コンパクトミニバンや軽ハイトワゴン向けの低燃費タイヤ(転がり抵抗性能A/ウエットグリップ性能a)です。アルミホイール、サスペンションなどはノーマルのまま。実験の直前に、ガソリンスタンドで車両指定空気圧に調整しました。
エンジンオイルはケンドルに交換。10年落ち・10万キロ(実験開始時点では9万9,500キロ)の車両なので、エンジンを労わってあげようと思い、オイル漏れとサビ予防のトータルケアができる「GT-1 Endurance Motor Oil with LiquiTek(5W30)」を選択。
指定粘度の「0W20」から粘度が上がるので、燃費に若干の影響があるかもしれません。
今回は、ガソリンの給油量と走行距離から算出する「満タン法」ではなく、N-BOXに搭載の燃費計(平均燃費表示)で燃費を計測しました。
「WLTCモード」のように「市街地」「郊外」「高速道路」にわけて燃費を計測するため、条件に合わせて燃費計をリセット。エアコンは躊躇なく積極的に使用。
乗車人数は1名(私=大柄な男性)だけです。前置きが長くなってしまい申し訳ありません!
気温38℃の猛暑日に燃費を計測。往路は一般道だけを使って京都方面へ
10年落ち・10万キロのN-BOXで燃費計測を実行したのは、2024年8月14日。
神戸と京都で38℃、大阪で39℃を観測した猛暑日でした。はじめに計測するのは、都市部の一般道の燃費です。
「何となく」で決めたスタート地点は、兵庫県西宮市の国道2号線「西宮市役所前交差点」。
そこからゴールは定めず、一般道だけで京都方面へ向かいます。省燃費運転用の「ECON」モードは「ON」にします。
さて、国道2号線は大阪市北区から北九州市までをつなぐ一般国道ですが、都市部では交通量が多く、平日昼間は常に混雑しています。
神戸から大阪までの阪神間も、普段はノロノロ運転を強いられるため、どうしても燃費は悪くなります。
この日はお盆休み期間で交通量は少なめ。
スタートから16キロほど東に進むと、国道2号線の起点である大阪市北区の「梅田新道交差点」に到着。燃費計を確認すると、14.1km/Lと表示されていました。
続いて、東京へつながる国道1号線に入り、さらに先へとN-BOXを走らせます。
大阪市、守口市を経てスタートから約30キロで大阪府寝屋川市へ。
その時点の燃費は先ほどと変わらず14.1km/L。
寝屋川市から先の枚方市、八幡市までの区間は信号が多いものの、流れはスムーズだったので、燃費はほんの少し改善。
スタートからちょうど50キロの京都府久世郡久御山町「京滋バイパス森交差点」に到着した時点で、14.6km/Lとなりました。
復路は高速道路を50キロ走行。酷暑の中、まさかのカタログ燃費超え!?
京滋バイパス森交差点で「都市部の一般道」の計測を終了し、燃費計をリセット。
京滋バイパス「久御山料金所」から高速道路に乗って神戸方面へ向かいます。
ここから「高速道路」の燃費を計測します。引き続き「ECONモード」は「ON」です。
京滋バイパスから名神高速に入ると、交通量が一気に増えます。
高槻JCTで分岐して神戸へつながる新名神高速のおかげで渋滞はなく、N-BOXはスイスイと走行。燃費はグングン伸びていきます。
高速道路に入って約20キロの時点で、カタログ燃費と同じ20.8km/Lを記録。なお、高速道路ではクルーズコントールを使用し、80km/hで走行しました。
京滋バイパス、名神高速を経由して阪神高速3号神戸線に入り「芦屋料金所」で高速道路を降ります。
芦屋料金所付近で、高速道路区間の走行距離がちょうど50kmになりました。
高速道路区間での最終的な燃費は、なんと21.8km/Lとカタログ燃費を超えてきました。
過去の経験上、燃費計の数値と実際の燃費との誤差は10%以下ですので、10年・10万キロでも高速道路では優秀な燃費性能を発揮できているようです。
次回のケンドルラボでは、高知県へのロングドライブでの計測結果をご報告します。