皆さんこんにちは!「ケンドルラボ」担当・ケン太です。
お盆休みに高知県を訪れた際、「高知県版図柄入りナンバープレート(フルカラー)」を目撃しました。
その図柄は、黒潮の太平洋から飛び出すカツオと、高知市のシンボル「はりまや橋」。
右肩に、高知県振興キャンペーン「高知家」のロゴが入った、とても可愛いナンバープレートでした。
残念ながら、現時点では私の地元である兵庫県(神戸・姫路ナンバー)のご当地ナンバーはありません。
皆さんがお住まいの地域には、どんな「ご当地ナンバー」があるでしょうか?
そんなこんなで、今回のケンドルラボはナンバープレートに関する話題です。
N-BOXやジムニーなどの軽自動車に「白ナンバー」がついているのはナゼ?
軽自動車と小型・普通乗用車には、エンジンの排気量、ボディーサイズ、乗車定員などの違いがありますが、もっともわかりやすいのは「ナンバープレートの色」ですね。
いうまでもなく、小型・普通乗用車のナンバープレートは白色で、軽自動車のナンバープレートは黄色(事業用は黒色)です。
軽自動車のナンバープレートが黄色になったのは、今から約50年前の1975年(昭和50年)4月1日のこと。高速道路での速度取締りや料金収受のなどの際に「小型・普通乗用車との見分けが容易にできるように」という理由からでした。
2000年10月まで、高速道路での軽自動車の制限速度は80km/hだったのですね。
ところが、ここ数年で白ナンバーをつけた軽自動車を見かけることが増えました。
軽自動車であるはずのN-BOXやジムニー、タントやスペーシアなどについている、不思議な白ナンバー。
その正体は「ラグビーワールドカップ特別仕様」と「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会特別仕様」という2つのナンバープレートです。
前者は2019年のラグビーW杯日本大会の開催記念、後者は2020年の東京五輪の開催記念として期間限定で交付されたもの。
どちらのナンバープレートも、申し込み時に1,000円以上の寄付を行うと、ナンバープレート全体に図柄が入った「図柄入りナンバー」を選択することも可能でした。
ところが、実際に街で目にするのは、右肩に大会エンブレムが入っただけのシンプルな白地タイプばかり。
「軽自動車の白ナンバー」に関するいくつかの記事によると、これらの特別仕様ナンバープレートの約9割が軽自動車に装着されており、やはりそのほとんどがシンプルな白地タイプ。
なんと「軽自動車の約1割が白ナンバー」という計算になるのだとか(とくに関東地方に多いようです)。思っていた以上の台数の多さに驚いてしまいました。
ラグビーW杯、東京五輪の特別仕様がなくなった現在の選択肢は?
前述の特別仕様ナンバープレートはもう手に入りませんが、それでも「黄色ナンバーはイヤだ!」という方は、「大阪・関西万博特別仕様ナンバープレート」や「図柄入りナンバープレート(全国版・地方版)」を選択するという方法があります。
どちらも全体に図柄が入りますが、図柄が目立ちにくい「モノトーン版」も選択できます。
ただし、軽自動車の場合は「黄色の枠取り塗色」が施されますので、そこは我慢するしかありません。
開幕を来年に控えた「EXPO2025大阪・関西万博」の特別仕様ナンバープレートですが、関西地方だけでなく、全国の希望者に交付されます。
申し込み期間は令和7年12月26日(金)まで。
新車・中古車の購入時でなくても、いつでも特別仕様ナンバーに交換することができます。
受注生産になるため、申し込みから交付までは2週間程度が必要になるそうです。
個人的には「ミャクミャク」が描かれていないのがとても残念です。
いわゆる「ご当地ナンバー」に当たるのが、「地方版図柄入りナンバープレート」です。
国土交通省のホームページに「つけて走って広げよう、地域の魅力!」とあるように、地域の魅力を全国に発信することを目的に作られたもので、寄付金は地域の交通改善や観光振興などに活用されるそうです。平成30年10月1日に第1弾として41地域のナンバープレートが発表され、第2弾は令和2年5月、第3弾は令和5年10月にスタート。
現在までに68地域の図柄のナンバープレートが登場しています。
ちなみに、数あるご当地ナンバーの中で、もっとも普及率が高いのは奈良県の「飛鳥ナンバー」だそう。「神の鳥」とされる朱雀の姿が描かれた飛鳥ナンバーの普及率は、2023年3月末時点で6.29%。
2位には山梨県の「富士山ナンバー」、3位には島根県の「出雲ナンバー」がつけています。
ご自身のお住まいの地域に愛着をお持ちの方は、愛車にご当地ナンバーを装着してみてはいかがでしょうか?詳細は「希望番号・図柄ナンバープレート申込サービス」のホームページでご確認ください。
ナンバープレートにもドレスアップを…その前に、禁止事項を確認しよう
愛車のドレスアップ、カスタムを楽しむ方の場合、ナンバープレート周りにもこだわりを反映させたくなることがあるかもしれません。ナンバーフレームを取り付けたり、ボルトを交換したりといった楽しみもありますが、「ナンバープレートを見やすく表示しよう」という趣旨で禁止されている項目がありますので、きちんと確認する必要があります。
違反すると「違反点数2点」「50万円以下の罰金」となる場合もあります。
まず、たとえ無色透明であっても、ナンバープレートの表面を覆うカバーは装着禁止となります。
ナンバープレートの周囲を囲むナンバーフレームは、すべての文字が判読できないものは装着禁止です。
取り付け可能なナンバーフレームは、「上部の幅が10mm以下、厚さ6mm以下(幅が7mm以下の場合は厚さ10mm以下)」「左右の幅が18.5mm以下、厚さ30mm以下」「下部の厚さが13・5mm以下、厚さ30mm以下」でかつ、「脱落するおそれのないもの」となります。バイクのナンバーフレームは装着禁止です。
そのほかに、ナンバープレートの取り付け角度やボルトカバーのサイズなども細かく決まっています。
バイクでよく見かける「折り返し」や「回転」も禁止されています。基準を満たさない場合は、前述の通りの罰則を受けることもありますし、車検を受けても車検に通りませんのでご注意を。
ナンバープレートの表示に関する詳しい内容は、国土交通省のホームページなどでしっかりチェックしておきましょう。