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執筆者の写真Kendall Lab

オートマオイル(ATF)も漏れることがある!?漏れたときはどうする?

皆さんこんにちは!「ケンドルラボ」担当・ケン太です。

例年よりお休みが多かった今年のゴールデンウイーク。皆さんはどのようにお過ごしでしたか?

私の場合「まだお休みは○日も残っている!」などとのんびりし過ぎて、結局は何もできなかったという最悪の結果に。

次の夏休みこそは充実させようと決意しましたが、その前にお仕事を頑張らないと・・・。


この連休中に帰省やドライブでクルマを使った方も多いと思います。

せっかくの休日を台無しにしないよう、日頃からクルマの調子に気を配り、適切なメンテナンスを実施しておきたいもの。

ところが、気付かないうちに進行し、トラブルを引き起こす原因になるのが「オイル漏れ」です。

エンジンオイルの漏れはもちろんですが、とくにオートマオイル(ATF)の漏れは走行不能になったり、多額の修理費が必要になったりすることもあって非常に厄介です。




オートマオイル(ATF)が漏れるとどうなる?漏れる原因は?


過去のKendallラボでもお話ししましたが、大切なことなのでもう一度お話ししておきますと・・・

オートマオイル(ATF)とは、オートマチック車のトランスミッション(動力の伝達や変速を行う機械)の内部で、部品を動かすための圧力をかけたり、潤滑や冷却を行ったりする重要なオイルです。

したがって、オートマオイル(ATF)が何らかの理由で漏れ出して、適正量を下回るなどしてしまうと、クルマはきちんと走らなくなってしまいます。


通常の場合、トランスミッションは高い気密性が保たれているのですが、部品の接合部分のシールやパッキンが劣化してしまったり、トランスミッションとつながっている周辺部品が故障・破損したりすることで、オートマオイル(ATF)が漏れ出すことがあります。

ボルトなどの緩みが原因で漏れている場合、緩んでいるボルトを締め直せば済むのですが、それ以外の場合は部品交換などの手間がかかる作業が必要です。


オートマオイル(ATF)の漏れによるトラブル防止には、早期の発見と対応が必須です。

まずはクルマを動かすときに、駐車スペースに油が漏れた跡がないか?をチェックする習慣をつけておくと良いでしょう。

また、エンジンオイルの交換や定期点検などの際に、整備士さんにトランスミッション周辺のチェックをしてもらっておくと安心ですね。



オートマオイル(ATF)の漏れは、信頼性が高い「あのクルマ」でも


Kendallのエンジンオイルやオートマオイル(ATF)を選んでくださる方には、輸入車のオーナーさんも多くいらっしゃいます。

また、輸入車ディーラーや輸入車を得意する修理工場などでも、Kendallのエンジンオイル・オートマオイル(ATF)は支持をいただいています。


世界各国から輸入車が集まる日本において、「信頼性の高いクルマ」の1つとしてその名を知られるメルセデス・ベンツですが、その中で「タイプ722.6」、「5G-トロニック」あるいは「NAG1」と呼ばれる電子制御5速ATについて、オートマオイル(ATF)の漏れ・滲みに関する話題を耳にすることがあります。


上記の5速ATでは、オートマチックを制御するコンピュータとオートマチック本体をつなぐ部品(EGSカプラー)の劣化が原因で、オートマオイル(ATF)の漏れ・滲みが起こる可能性があるようです。

部品の劣化で漏れたオートマオイル(ATF)が徐々に配線をつたい、オートマチックを制御するコンピュータ内部(ECU)に侵入。

やがてコンピュータの故障につながると考えられています。


EGSカプラーという部品単体のお値段は高額ではないようですが、それでもトラブルは避けたいもの。

「言うは易く行うは難し」ではありますが、定期的なメンテナンスを行い、いつも良好なコンディションに保っておくことができれば安心ですね。


ちなみに、722.6系5速ATは1996年から2020年頃まで20年以上続いたロングセラーを誇るトランスミッションであり、メルセデス・ベンツ各シリーズにはもちろん、ジープチェロキー・ラングラー、ダッジ、クライスラー、ジャガー、ポルシェ等にも搭載されており、一時代を築き上げたメルセデス初の電子制御式ATでありました。



「漏れ」に気付いたら、迷わず整備士さんに対応を任せましょう


エンジンオイルの漏れに気付いたら、オイルレベルゲージを見ながら「継ぎ足し」で一時的な対策をとることは可能です。しかし、オートマオイル(ATF)の場合はそう簡単にはいきません。

輸入車や最近の国産車には、オートマオイル(ATF)のレベルゲージすらありません。


エンジンオイルの場合はオイルが冷えた状態で適正量を判断しますが、オートマオイル(ATF)の場合は「暖まった状態」で適正量を判断します。

20分ほどの街乗りで60℃くらいになるといわれますが、適正量を量るにはそのくらいまで温度を上げておく必要があります。

そして、オートマオイル(ATF)を交換する際にも40℃前後での油温管理が必要になります。


オートマオイル(ATF)に限らず「オイル漏れ」が起きているということは、クルマのどこかに「トラブルの種」を抱えているという状態です。

「見て見ぬフリ」や自己流での対処は、大きな出費や事故のもと。

整備士さんに相談して、根本的な解決方法を見つけましょう。

 

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