皆さんこんにちは!Kendallラボ担当・ケン太です。
5年前のGWのことですが、兵庫県神戸市から熊本県人吉市まで、クルマで遊びに行きました。
当時の愛車はフィアット・パンダ(2代目)。軽自動車よりひと回り大きい程度のボディに、排気量1,240cc・最高出力60馬力のエンジンを積むコンパクトカーですが、約800kmをストレスなくスイスイ。
カワイイけれどよく走る、「いかにも欧州車」という楽しいクルマでした。
さて、今回のKendallラボは前回に引き続き「欧州車(輸入車)の『エンジンオイル選び』のポイント」をテーマにお話を進めていきます(前回の記事はこちら)。
前回の最後に触れた「ACEA(欧州自動車工業会)規格」と「自動車メーカー認定」のエンジンオイルについて、もう少し詳しくお話ししたいと思います。
「ACEA規格」ってどんな規格?エンジンオイルの特長は?
「ACEA(欧州自動車工業会)」とは、ベルギーの首都・ブリュッセルに本部を構える自動車メーカーの業界団体のことで、2022年5月時点で16の自動車メーカー・企業グループが加盟しています。
ちなみに、最新のメンバーはフェラーリ(2020年1月加盟)です。
BMW、フォルクスワーゲン、メルセデス、ルノー、ステランティス(プジョー・シトロエンとフィアットの合弁会社)といった欧州車メーカーを筆頭に、アメリカのフォード、日本のトヨタとホンダ、韓国のヒュンダイなどがその名を連ねています。
もちろん、中国とインドの企業に資本が移ったボルボ、ジャガー、ランドローバーも「ACEA」に加盟しています。
前回お話しした通り、もともとは欧州車のエンジンオイルも、日本車・アメリカ車と同じ「API(アメリカ石油協会)規格」を採用していました。
ところが、ヨーロッパでのクルマの利用方法、排ガス規制などに対応するために「ヨーロッパ独自の規格」が必要になり、1990年代後半に「ACEA規格」が誕生したのです。
次に、「ACEA規格」と「API規格」のエンジンオイルの「違い」を簡単に挙げてみましょう。
まず「ACEA規格」のエンジンオイルは「エンジン保護性能」「環境性能」を重視しています。一方の「API規格」のエンジンオイルは「省燃費性能」を重視しています。
また、「ACEA規格」のエンジンオイルは、「API規格より試験が厳しい」「より高品質なベースオイル・添加剤を使用している」といった特長があります。
欧州車のエンジンオイル選びなら、「ACEA規格」のエンジンオイルを選んでおけば、まず間違いは起こらないといえます。
また、国産車やアメリカ車であっても、ご自身のクルマにグレードや粘度が適合していれば何ら問題なく使用できますので、興味のある方は一度試してみてください。
「メーカー認証」のエンジンオイルのほうが安心なの?
欧州車のエンジンオイル選びでよくあるのが、「メーカー認証オイルって何?」という素朴な疑問です。私たちケンドルのエンジンオイルの中にも、「GT-1 EURO 5W40」「GT-1 EURO Plus 5W30」といった、ベンツ、BMW、フォルクスワーゲン、ポルシェといったヨーロッパの自動車メーカー認証エンジンオイルがあります。
「メーカー認証」のエンジンオイルとは、その名の通り「各自動車メーカーが独自に定めた規格をパスしたエンジンオイル」のことです。
ここでいう「独自に定めた規格」とは「ACEA規格+α」の追加試験のことで、おもに「ロングライフ性能」に関する試験になります。つまり、ベンツ、BMW、フォルクスワーゲン、ポルシェといったヨーロッパの自動車メーカー認証エンジンオイルには、より高いロングライフ性能が備わっているのです。
ケンドルの欧州車向けエンジンオイル「GT-1 EURO 5W40」「GT-1 EURO Plus 5W30」は、「ACEA規格」や自動車メーカーの審査・規格をトップクラスでパスしたエンジンオイルです。
「ACEA規格」やヨーロッパの自動車メーカー認証のエンジンオイルは、エンジン保護性能=ロングライフ性能を重視していますので、“長持ちエンジンオイル”のケンドルがトップクラスで審査・規格をパスしていることが納得いただけることと思います。
最後に余談ですが、「メーカー認証」というだけあって、エンジンオイルメーカーは自動車メーカーにエンジンオイルのサンプルを送り、自動車メーカーの審査を受ける必要があります。
コレがメーカー認証のエンジンオイルが高価になってしまう理由のひとつです。